アルツハイマー病にはさまざまな症状がありますが、その症状には段階があることも分かっています。その症状の段階は、初期から始まり、すこしずつ進行していきます。
私の夫の場合も、アルツハイマー病と診断される以前から、色々な症状が出ていました。まず、頭痛を訴えていたことです。頭痛のすべてがアルツハイマー病の前兆というわけではありませんが、脳の萎縮がすでに始まっていたことの証だったのかもしれません。
また、車の運転やお金の計算などはできるのですが、少し前のことを忘れることが多くなっていました。いわゆるもの忘れというものです。夫は元々、あまりもの忘れをしたことがありませんでした。むしろ私のほうが名前を忘れてしまったり、地名が出てこなかったりということがありましたので、夫に「お前はもの忘れが激しいなぁ」とからかわれるほどでした。
ところが、その夫の方がもの忘れが次第に激しくなっていったのです。本人も自覚があり、「これはいよいよ呆けたかな?」と冗談交じりに言っていました。
最近ではこの段階での症状のことを「軽度認知障害」という呼び、この軽度認知障害になった人の約50%が将来アルツハイマー病に移行すると言われています。この段階では、記憶力は低下しますが、日常生活は支障なくできるので、周りの人も発見するのがとても困難です。しかし、この障害の段階で対策を考えればアルツハイマーへの移行もある程度阻止できるので、早期発見の糸口になるとして注目されています。
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