私の夫の場合は、アルツハイマー病と診断されて4年目ぐらいから次第に無口になっていきました。1日中椅子にじっと座っている日もあります。一方で、1日中歩き回っている日もありました。目が覚めてから、夜床につくまで、食事やお茶の時間以外は1日中家の中を歩き回っているのです。
まるで日本語を知らない外国人のように、私の言っていることを理解せず、不可解な行動が目立つようになってきました。今机の上に置いたものをどこかへ隠してしまったり、引き出しを開けて中の物を散らかしてみたり、洋服のボタンを引きちぎったり、テレビのリモコンをゴミ箱に捨ててしまったり。
そのたびに私はイライラしました。頭では夫がアルツハイマーであることは理解していても、実際にそういう姿を見ると私はどうしようもないのです。
お風呂に入れさせるために服を脱がそうとしても夫はがんとして服を脱ぎません。力ずくで服を脱がそうとすると、夫は私を突き飛ばすのです。しだいに私に対して暴力を振るうようになりました。私の目の前で暴れている男性は私の知っている夫ではありませんでした。男性どころか、まるで言葉がわからない猛獣のように私には見えてきました。
そうなると私はどうしようもなくなります。1人では何もできませんでしたので、私は専門医に相談をし、アルツハイマー病患者専門のデイサービスを利用するようにしました。デイサービスは週に2回、夫を一定時間だけ施設に預けるのです。
その間に私は家の中のことをしました。夫がいる間は夫の世話にかかりっきりになっていましたので、何もできませんでしたので、こういったデイサービスを利用したことは私にとっては気分転換になりました。
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