片岡祥子
56歳
主婦
元銀行員の夫を持つ主婦です。現在は夫が勤めていた銀行の支店でパートとして働いています。夫は病気を機に退職をし、今は施設に入っております。
2歳上の夫と結婚したのは私が24歳のときでした。友人の紹介で知り合い、4年後に結婚をし、一女をもうけました。私と夫の関係はとても良好でした。周囲からはおしどり夫婦と羨ましがられるほどです。
夫は音楽が大好きでギターを弾くことが趣味でした。支店長として忙しく働いている時期でも、休日にはギターを弾いて私たち家族と一緒に歌を歌うのを楽しみにしていました。また、ドライブも夫の生きがいのひとつでした。銀行員として定年まで働いたら、あとは年金で生活をして、ギターを弾いたり、ドライブにでかけたりしようという話をしたこともありました。
私がまるで吟遊詩人みたいじゃない?と言うと、夫は大声で笑いながら、「吟遊詩人か。それは僕の理想だよ」と喜んでいました。
しかし、夫は20年ほど十二指腸潰瘍に悩まされていました。おそらく銀行員としての激務が祟ったのだと思います。担当医からは仕事をやめれば治ると言われましたがそういうわけにもいきませんでした。
夫の健康状態は、その十二指腸潰瘍だけで、特に他には問題はありませんでした。定年退職を迎えて、ゆったりとした生活を送れるようになれば、自然に十二指腸潰瘍も治るだろうという気持ちで、その頃は毎日を過ごしていました。
スポンサード リンク